
MA的視点から見るNEVE系EQの魅力
音楽のレコーディング/ミキシングなどをしてる人なら、その名を知らない人はいないんじゃないだろうかというほどの伝説的メーカー NEVE(ニーヴ)。特に有名なのが、1073というマイクプリ/EQです。元々は大型ミキシング・コンソール内蔵のモジュールで、ビンテージの実機だと1chで100万円は下らないという代物!登場から50年近く経ついまでも、各社からクローンやインスパイア系のハードウェア、プラグインエフェクトがたくさんリリースされてます。ビデオグラファーの方たちには馴染みはないと思いますが、世に出ている数多の音楽で使われているので、その音には必ず触れているハズ!なぜNEVEがこれほど人気なのかと言うと、まぁ一言でいえば「音が魅力的だから」となるんでしょうが、今回はMA的視点から見た魅力をご紹介しましょう! NEVE 1073の音の特徴として「音が太い」とか「歪み具合が心地よい」などがありますが、「EQが使いやすい」というのもそのひとつ!Adobe Premiere ProやApple Final Cut Pro XなどにもEQプラグインは付属している

仕事で使える!独断と偏見による映像編集向けおすすめヘッドフォン
現在、ビデオサロン(玄光社)にて「音響ワークショップ」を連載させていただいてますが、みなさん読んでいただけてますでしょうか?同連載の第3回(2018年6月号掲載)ではモニター環境について書きましたが、基準となるフラットな音の重要性とスピーカーセッティングについてが主で、ヘッドフォンについては諸事情により省略してしまってました。ヘッドフォンはスピーカーのように部屋の反射の影響を受けないので、どこでも同じ音で作業できるというメリットがあるし、シェアオフィスなど音の出せない環境で仕事している方も多いと思うので、実は映像編集作業時にはヘッドフォンの方が使いやすいかもしれません。というわけで、補足という意味合いも兼ねて、今回は僕の独断と偏見でチョイスした映像制作で使えるオススメのヘッドフォンをいくつかご紹介します!(というか、自分の買い替え用の備忘録と言えなくもないw) オススメのヘッドフォン ※画像/モデル名クリックで製品ページへジャンプします audio-technica ATH-M40x(実売12,000円前後) コストパフォーマンスが抜群に良いです

「耳が良い」は鍛えられる!?
音楽やオーディオの界隈にいると、よく「耳が良い」って言葉を耳にします。僕も他人からそう言われたことがあります。意味合い的には、「音程や音色の聴き分けに優れている」または「細かな音の違いや、聴き逃してしまいそうな小さな音に気づける」といった感じだと思うのですが、多くの人は、自分にはそんな能力ないやって思ってるんじゃないでしょうか?僕の周りでは、特に映像や写真など、ビジュアル界隈の人からそういったことを聞くことが多いです。でも、本当にそうなんでしょうか?映像や写真やってる人だって、最初は何が良くて何がダメかなんて分からないけど、色味や構図など、やってるうちにだんだんと分かってきたんじゃないでしょうか?音も同じです。個人的には「耳の良さ」は誰でもある程度なら鍛えられると思っています! みなさんはカクテルパーティー効果というのをご存知でしょうか?パーティー会場など雑音の多いところでも、自分の気になる人の会話や自分の噂話をする声はよく聞こえてしまうというアレです。または、ショッピングモールなどかなりざわついた場所で、どこかの店舗から自分の好きな音楽が流れて

音響ワークショップ第4回 & EQ解説
ビデオサロン7月号掲載の「音響ワークショップ」第4回がビデオSALON.webでも公開されました!今回のお題はマイクです。 音響ワークショップ 第4回 「ナレーション用マイクテスト」 https://videosalon.jp/2018/06/sound_workshop/ Web版では実際の音も聴ける上に全文ノーカットですのでので、是非ご一読ください!!また、音声を自分でいじってみたいという人は、DLしたファイルに自分でEQをしてみると良い勉強になると思いますよ!どの周波数をいじればいいかは記事に書いてありますので(笑)もちろん、EQするポイントは声質や機材環境などによって変わってはきますが、どの辺りをいじればいいかはざっくりと体感できると思います。その際、グラフィックEQではなく、パラメトリックEQを使うことをオススメします。特にバンド数の多いグラフィックEQはQ幅(※下図参照)が狭く固定されており、ピンポイントにしか効かないので、こういった音作りにはあまり向かないのです(API社のEQのように増減具合によってQ幅が可変するタイプもありますが