

Decaying Flowers
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huka
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shinn
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rêverie du poisson
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rosalia (Live)
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alias or...
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ni do ne
三島元樹の最新ミニアルバム『Decaying Flowers』がリリースされた。フィールドレコーディングで採取した音を様々に加工し、緻密に組み上げることでひとつの世界を構築するという手法は、前作『IIE311』をさらに洗練させたものと言えるだろう。音程感の希薄な美しいサウンドスケープに、十二平均律のピアノやアナログシンセなどの楽音が絡み合う。ピアノは、近ごろ三島が気に入っているチェコのPETROF(ペトロフ)を使用(4、5曲目以外)。まるで木の板をノックするかのような優しい音色は温もりに溢れつつ、程よい華やかさを纏っている。プライベートホールで自らマイクを立て、曲によってその位置などを変えるというこだわりを持ってレコーディングを行った。楽音、非楽音を分け隔てなく愛する三島元樹の真骨頂。
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楽曲解説
huka
あらゆるエネルギーに満ちた夏という季節にも、いずれ終わりが訪れる。まるで朽ちるように世界の色は薄れ、光は透明度を増していく。腐夏……。夏にフィールドレコーディングした音のみを使って朽ちゆく夏を表現し、その物語のサウンドトラックとして、粛々としたピアノを配置した。ピアノ譜には指示として、まずリラックスして自分の脈を計り、それをもってテンポとする旨を記載している。
shinn
この世界の深淵へと続く扉を開いて中を覗くような……。そんなイメージから生まれた曲。本栖湖の波、東京湾の波、富士の樹海、寺の梵鐘、鳥の鳴き声、いくつかの民族楽器、グラスハープ、古いアナログシンセなど、あらゆる音が混ざり合い、複雑なテクスチャーを形成している。扉を開くような音の正体は、隅田川に浮かぶ船着き場の軋む音。世界に溢れる音を聴く楽しみを感じて欲しい。
CREDIT
Composed and Performanced by Genki Mishima
Produced and Mixed by Genki Mishima
Engineered by Genki Mishima
Recorded at Sala MASAKA(1~3, 5~6), Daikanyama Church(4)
Mixed at STUDIO MONOPOSTO
Mastered by Genki Mishima
Piano Tuner : Atsushi Yamauchi from Piano Prep( 1, 3, 6)
Piano : PETROF P-194 Storm(1, 3, 6), Steinway B-211 1914, NY(4)
Art Direction by Genki Mishima
(P) & (C) 2019 monoposto records http://monoposto.ciao.jp