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学生映画祭 AOYAMA FILMATE 2018を終えて

March 13, 2018

 

3/11に青山学院大学の学生たちによる映画祭 AOYAMA FILMATE 2018 が開催され、光栄なことに音についての講演とミュージックビデオ部門の審査員&プレゼンターなどを務めさせていただきました。

 

オファーをいただきたとき、講演内容をどうしようかと悩みました。1月に銀一さんで開催した音声セミナーのようなMAの実践的なものにしよかとも思ったんですが、時間的に中途半端になってしまうという懸念と、学生さんが対象ということなので、基礎的な知識がないと内容がまったく理解してもらえない可能性もあるなと思い、もうちょっと内容の範囲を広げ、音に対する興味を持ってもらいつつ、音声担当者だけじゃなく、監督やその他のスタッフにも役に立つ話ができたらなということで「音 音 音  〜音楽制作からポスプロまで〜」と銘打って、3つの音…「音楽」「効果音」「整音」についてお話しさせていただきました。

 

まず「音楽」に関しては、僕自身が日本大学芸術学部の学生だった18年ほど前に作曲家の上野耕路さんから教わった、伊福部昭さんの「効用音楽の四原則」を軸に、音楽が映像にもたらす効用と、音色や奏法によってもたらされるイメージなどについてお話ししました。もし、これを読んでる方の中に日芸の学生さんがいましたら、上野さんの「映画音楽」を受講してみてください。僕自身、この授業が作家としての立脚点になっていると感じるほど、印象深いものになっていますので!余談ですが、今回この「効用音楽の四原則」についてお話しするにあたり、18年前の記憶だけではさすがに心許なかったので、再勉強のために、これまた上野さんに教えていただいた東京文化会館の音楽資料室で資料を探しました。しかし、なかなか四原則についての詳細を書いている資料がなく…。やっと見つけた!と思って歓喜したのですが、当該部分を書かれたのも、やはり上野さんだったというオチが付いてました(笑)『伊福部昭の宇宙』(音楽之友社)という本ですので、興味のある方は探してみてください。

 

「効果音」や「整音」については、主に音作りに必要となる音の聴き方、意識の持って行き方、音楽のミックスとMAのそれとでの違いや、音圧レベルによる聞こえ方の違い、仕上げで重要になってくるラウドネス値などについてお話しさせていただきました。映画祭終了後のレセプションなどで、学生さんたちから感想などをいただけたので、少しはお役に立てたのかな…?と思っております。

 

映画祭のノミネート作品は短編映画部門、ミュージックビデオ部門ともに力作揃いで見応えがありました!みなさん、それぞれの環境で工夫をこらし、面白い作品に仕上がっていたと思います。もちろん、もうちょっとこうしたらいいのに…という部分はあるんですが、それは商業作品であっても多かれ少なかれあることなので、その反省点をしっかりと受け止めて次の作品へ活かしていけば、確実にレベルアップしていけるのではないでしょうか!

 

それにしても、いまの20代は良い意味でガツガツしててイイですね!しっかりとした目標というか、野望のようなものを持っていて、そのためにはどんなチャンスでも利用してやる!という気概がある。ただ知識を得たいのではなく、経験したい、血肉になる養分として吸収したいという姿勢に好感が持てました。僕は、こと創作活動に関しては、経験を伴わない知識は何の役にも立たないと思ってるので、こういうがっつき方は好きですね。ええ、もうどんどん吸い取ってください!そのぶん、こちらはもっとインプット増やして干からびないようにしておきますので(笑)

 

最後に。短編映画部門大賞を受賞した田中大貴 監督、ミュージックビデオ部門大賞を受賞した福田将也 監督、おめでとうございます!惜しくも受賞を逃した方々の作品も本当に素晴らしく、個人的にも好きな作品が多々あったので、みなさんの今後のご活躍が楽しみです♪ また、映画祭を運営されていた学生スタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした!ご指導されていた内山教授にも大変お世話になりました。未来のクリエイターを育てるという意味でも大変意義のあるイベントだと思います。今後の益々のご発展をお祈りしております!

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